採用担当者の方もプロであり、問題を起こす社員を雇用すると責任が生じます。
ただ、面接では、転職希望者は対策を練って臨んできており中々本当の所はわからない状態です。
そこで、採用担当者も様々な手を打ってきて転職希望者の本音を探ろうとします。
例えが今一つですが、「面接官と転職希望者」は「刑事と被疑者」に似ていると言えます。
1 採用者の面接術・採用担当者も面接のハウツー本は調べています。
ハウツー本通りの受け答えをすると、本心は良くわからないと思われてしまい、必ずしも良い評価につながりません。
ハウツー本は、参考程度にしておきましょう。
刑事が被疑者にカツ丼を食べさせて親の話をして、自供を引き出すのはテレビで良く見る場面ですね。
採用担当者の方もなんとか、緊張をほぐし本音を引き出そうとしています。
天気の話や、住んでいる町の様子、芸能人の話・・・など面接と関係のないような話がでてきたら、緊張をほぐして本音を聞きたいのです。
良くうなずき話を聞いてくれる採用担当者も同じです。
転職希望者の調子を良くして本音を引き出そうとしています。
このような採用担当者には、つい転職希望者も余計なことまで話をしてしまいがちです。
この時ですが、頑固としてマニュアル的な解答をすると落とされます。
採用担当者には、本音がわからないしコミュニケーション能力にも疑問符が付くからです。
ですがら、転職希望者はさらに上を行きましょう。
本音トークになっていると採用担当者に思わせるのです。
打解けた様子を見せながら、返事は抜けめ無く考えて答えましょう。
2 転職希望者の返答術では、抜けめ無く答えるにはどうすればよいでしょうか。
採用担当者は、本音トークの中から、転職希望者の考え方や行動の仕方をみようとします。
たとえば、学生時代のスポーツクラブのなにげない出来事の話から、協調性や独善性、リーダーシップがあるか、努力するタイプか判断しようとしているわけです。
会社に入っても同じような考え・行動すると判断します。
判断するために、できるだけ具体的に答えるように要求してくることが多いです。
転職希望者は、なにげない過去の出来事と思われるような事柄も採用担当者が注目していることに注意すべきです。
しっかりと、この点を心にとめて面接に向かうと随分と返答の仕方も変わってきます。
どのようなことを突っ込んで聞いてくるかは、採用担当者により千差万別です。
しかし最低限、履歴書・職務経歴書に記載した事柄は、突っ込んで具体的に聞かれると想定して、具体例もある程度考えておくと良いでしょう。
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職務経歴書の書き方
職務経歴書の書き方のスタイルには、大きくわけて「編年式」と「キャリア式」があります。
プロジェクト単位で仕事をおこなうことの多い技術職やコンサルティング職の人は「キャリア式」、営業職や販売職、事務職であれば、経歴を時系列に並べる「編年式」が書きやすいでしょう。
技術職キャリアを持っている人の場合、職務経歴書は専門分野と技術レベルが分かりやすくなるよう工夫しましょう。
単に文章で業務内容や担当業務を説明するような形では、専門性が込み入って理解し辛くなってしまいがちです。
担当した業務をはっきり整理して、分野別にしたり、表にしてまとめたりしてにするなど、専門職で無い人でも分かりやすいように書きましょう。
全体の経歴の把握がしやすいように「キャリア式」で職務経歴書を書きましょう。
業務内容にはチームとして関わった業務の詳細を、そこで担当した業務での具体的な製品と担当した部分、プロジェクトにおける役割を、業務歴には異動状況、配属先などなるべく簡潔に書きましょう。
個人またはチームとして申請した特許や実用新案などがあれば、アピールに使いましょう。
営業職や販売職の場合は、どんなプロジェクトでいくらの業績を上げることができたか、実績をはっきりと数字に表すことができます。
具体的な数字を挙げてアピールにつなげましょう。
どのような担当で、どのような商品を扱い、どのような顧客を対象に(法人相手か、個人か)、どのような営業・販売(ルート販売か飛び込み営業か)をしていたかなどを具体的に記載しましょう。
詳しく書くことによって応募企業の希望職種に、いかに自分の経歴が役に立つかをアピールすることに説得力が出てきます。
特にマネージメント経験は、どのような職種にも応用が利きますから重視されるポイントです。
チームリーダーなどを経験していれば、その際の業務範囲と成果などを詳しくアピールしましょう。
また、どちらのタイプの職務経歴書にも言えることですが、パソコンで作成する際のレイアウト・書式を見れば、パソコンの習熟度などの能力が測られますので、書式などにも注意が必要です。
履歴書の書き方注意点
「入社」と「退社」と記載しない場合があるので、注意してください。
・会社を経営していた方の転職の場合⇒「設立」と「解散」を使います。
例「○年○月 ◆×株式会社を設立」「○年○月 一身上の都合により解散」
・会社でなく個人で事業をしていた方の場合⇒「開業」と「閉鎖」を使います。
例「○年○月 ◆×パソコン塾を開業」「○年○月 一身上の都合により閉鎖」
・公務員の方の転職の場合⇒「奉職」と「辞職」と使います。
例「○年○月 ◆×市役所に奉職」「○年○月 一身上の都合により辞職」
・家業手伝いをしていた方の場合⇒「従事」と「退職」を使います。
家業が会社の場合は、通常どうりの「入社」と「退社」でかまいません。
例「○年○月 家業(飲食店兼営)に従事」「○年○月 一身上の都合により退職」
・会社でない個人の事業所や病院で働いていた方の場合⇒「勤務」と「退職」を使います。
例「○年○月 ◆×病院の看護部に勤務」「○年○月 一身上の都合により退職」